満を持してクロワッサンに挑戦!

こんにちは!タンザニアでパン屋を経営しております、松浦です。

さて、今日は最近ようやく着手しましたクロワッサンについての小話をさせていただこうと思います。

クロワッサンといえば、まるでスウィーツを食べているようなリッチなお味と、パンに分類されることが憚れるようなあのサクサクとした食感!が特徴です。が、実はこれまでにタンザニアで本物のクロワッサンに出会ったことはありません・・

それもそのはず。実はクロワッサンは、作るのにものすごい手間とスキルが要求されるパンなのです。

実は私がはじめに「パン屋を開業しよう!」と決めたのも、美味しいクロワッサンがタンザニアになかったことがきっかけでもあります。

なぜ、ダルエスサラームには美味しいクロワッサンがないのでしょうか?

①温度管理が難しい!

バターのシート。これを生地に折り込んでいきます。

クロワッサンを作るにはたくさんのバターを生地に折り込みます。実は、このバターが厄介でして・・、バターは、室温が18度を超えると、柔らかくなってきます。そして28度に達すると溶け始めてしまいます。

もちろん、タンザニアは常夏の国です!日中の室内の気温は30度前後になります。つまり、冷房をガンガンにつけて、バターが溶けてしまわないように細心の注意を払っていないと、うまく生地が作れないのです。

このように温度管理をきちんとしてクロワッサンを作っているベーカリーは、おそらくタンザニアにはありません・・。

②原価が高い!

デンマークからはるばるやってくるバター

またまたバターです。(笑)タンザニアでは乳製品加工業がまだあまり発展していません。そのため、国内製造されたバターも手に入ることには入るのですが、品質はかなり劣ります。牛乳もそうですが、とても野性味溢れるお味と言いましょうか・・(自制)おなじくバターも風味はあまりよくありません。

そうなってくると、海外から輸入されて来たバターを使わざるをえません。つまり、お値段がめちゃくちゃ高いのです!!!!!!

こういった理由から、タンザニアではバターの代用として安いマーガリンが使われていることがままあります。「クロワッサン」と名打たれていても、実のところは形状だけがクロワッサンで、味は全く非なるものです・・。残念!

折り込みが難しい

専用の機材を使って折り込みをしているところ

またまたバターですが(笑)、バターを生地に折り込んでいく作業が、他のパンとは違い大きな特徴でもあります。そして、通常、この折り込み作業には、専用の機材が必要になります。

手作業でももちろんできないことはありませんが、手の温度がどんどんバターを溶かしていってしまいます。これはクロワッサンをつくるに当たって致命的です。

また、仕込みの量も家庭用とは違い多くなってくるため、手だけで折り込み作業を完了させることは、実質不可能に近いです。

つまり、クロワッサンを作ろうと思うと、18度以下に気温を保つ専用の部屋と冷房装置、そして折り込み専用の機械が必要になるのです・・!

「絶対に絶対にうまいクロワッサンを作るんだ!」という相当の覚悟がないと、安易にとっかかれないですね・・。

逆に言えば、参入障壁が高いからこそ、これはビジネスになる可能性がある!はず!です!(と信じています)

日本で師匠に教えていただいた時のクロワッサン
美しい。。

そんなこんなで、日本人だけでなく、お金持ちの西洋人にもウケるクロワッサンを目玉商品にパン屋をしよう!そしてクロワッサンを5ツ星ホテルに朝食として卸す!ということをはじめの目標にしておりました。

ところがどっこい。

開業して早々、クロワッサンをつくるための専用部屋のエアコンが壊れてしまいました。(どちらにせよまだお店はないのですが・・)

これまでにも現地の技師の方を3人呼んだのですが、なかなか直りません。もちろん本人たちは口を揃えて「直った!」と得意げです。(笑)

そして約2ヶ月が経った昨日・・

ようやっとクロワッサン専用部屋のエアコンが新しくなりました〜!!!!!

そもそもなぜ2ヶ月もかかったかと言いますと、技師のみなさん連絡がなかなかとれなかったりアポをすっぽかしたりと色々あったからです・・。こんなに時間がかかるとわかっていれば、早く新品に取り換えるんだった・・と悔やんでもしょうがないですね・・・(泣)

これで、室温を15度まで下げられるようになりました。準備は万端!あとは社員にクロワッサンの作り方を覚えてもらうだけです!

理想のクロワッサンにはまだまだですが、これから着々と美味しいクロワッサンを目指してがんばりたいと思います。タンザニア一のクロワッサンを目指して・・!

将来店舗を構えた時には、うちの看板商品になること間違いなし!です。

以上、クロワッサンについての小話でした☆次回は、機材の修繕について書きたいと思います!