ギニアでコロナ確認から1ヶ月

エボラの時は買わなかった消毒ハンドジェル
今回はコロナの感染の可能性が計り知れないので
外出中用、自宅玄関用と大小購入しました。
ラベルにはコートジボワールの会社の名前が書いてあります。 
小容器は60ml 旅行用シャンプーくらい本当に小さいくせに約320円もします。
大きな方 350ml で2000円前後、もっと高く売っているところもあるらしいです。
ギニアの一般家庭にとってはとんでもない金額です。
(私にとってもかなり厳しいです!)

こんにちは。ギニアからイヌワリアフリカ代表バー由美子です。

今日はギニアのコロナの状況をお伝えさせて頂きます。
コロナの影響で世界中で大変なことになっているようですが、こちらギニアでも日に日に急激に感染者が増えてきており、先の見えない危機感を感じています。

先月3月13日に初めてギニアで新型コロナウイルス感染者1名が確認されてから昨日でちょうど1カ月経ちました。
昨日の発表では、現在は感染者 363  回復者31 死者0(公式発表はされていませんが死者1名が確認という記事も先ほど見ましたが)だそうで、ギニアでは急激に感染者数が増えている状態です。

3月27日には2週間の非常事態宣言が出され、先週4月9日には、21日間 5月15日までの非常事態延長が発令されました。

ギニアにはもともと整った医療体制が無いのと、今後の政情不安も見込まれる為、外務省からは日本帰国を即するメール、在ギニア日本大使館からは、日本へ帰国可能なチャーター機のお知らせを頻繁に頂いている状態ですが、エボラの時と同様、私たちはギニアが自分たちの居場所であり守り守られる仲間もここにいると考えているので、ここを去ることは考えていません。

そもそもギニアでは、コロナよりも先に3月22日に行われた国民議会選挙と憲法改正に関する国民投票で心配されていた暴動回避の為に学校も休校、お店も閉まり仕事も休み、皆自宅待機を余儀なくされていた状態で、その間に今度はいきなりコロナで空港閉鎖、非常事態宣言がいきなり出され、そのまま学校は休校のままになり、国境閉鎖、バー,競技場,劇場,映画館などの娯楽施設、14日間の閉鎖、すべての国際会議を延期、スポーツ大会や文化イベントを禁止、
宗教施設(モスク,教会)を閉鎖,宗教上の行事を禁止する、となりました。

続いて新たに21時から翌5時までの夜間における外出の禁止、首都コナクリから内陸部への移動の禁止のお達しが出て、

既に発出されているギニア全土へ非常事態宣言を21日間 、5月15日まで延長へ

昨日は「4月18日からマスク着用か布で口を覆う事の義務化、違反者には罰金30.000ギニアフランを課す」という発表がされました。

以下がその経緯です。

2月17日から3月8日までの3週間開催した「ギニア文化体験ツアー」
参加者の皆さんとツアースタッフのアーティストたちと

3月13日  
ギニアで新型コロナウイルス感染者1名

当社が毎年この時期に行っている「ギニア文化体験ツアー」を2月17日から3月8日までの3週間開催し、ツアー期間中はまだギニアではコロナは入っておらず、コロナは中国や韓国で起きている事というようなイメージでしたが、13日にベルギーからギニアに入国した方から感染が確認されたというのを知り、やっぱり飛行機での移動を通して入ったか・・とエボラの時の恐怖が蘇りました。

3月16日  
国際空港にて新型コロナウイルス感染症の監視強化。流行国から出国した旅行者がギニアに入国する場合,2週間の自宅でのモニタリング(1日2回の体温測定)

すぐに空港を閉鎖して欲しいと思っていたところでした。
閉鎖でないにしろ政府がすぐに動いてくれた事がとても嬉しかったです。

3月19日
新型コロナウイルス感染拡大に伴い,ギニア発着の一部国際航空便の減便,停止。


この頃は、コロナよりも22日に行われる国民議会選挙と憲法改正に関する国民投票の影響で起こる暴動や犯罪に巻き込まれないように、事前に数日分の食料の買いだめをし5日間くらい自宅にこもっていました。
娘の学校も数日前から休校になっていました。
買い出しに行った時や、仕入先の布屋さん、パートナー工房の職人さんたちなど会った人々は「22日は暴動が起きるかもしれないから家から出ないでね、気をつけようね」と言っていましたが、誰もコロナに関してはまだなにも気にしていないようでした。

ローカルマルシェの中古ブラジャー屋さんとアフリカ布屋さん

3月22日
ギニア全国において,国民議会選挙及び憲法改正に関する国民投票が行われました。一方,首都コナクリの一部地域を含む全国各地で投票所への放火や治安当局との衝突があり,多数の死傷者が発生した模様。


私たちは自宅から出なかったので実際街中がどうだったかは分かりませんが、(選挙関係の暴動は外にでなければ問題は起きません)
警察との衝突や街を荒らす暴動などがあったそうです。


わたしは国民投票に投票する – アフリカの統一と統合のために
と書かれた看板

3月23日 (いきなり当日発表)
コナクリ国際空港を次の指示が出るまでの間,閉鎖

この日も選挙関係の暴動の可能性を考え自宅待機をしていたのですが、今度はいきなりコロナでコナクリ国際空港を閉鎖したと当日に発表がありました。
ヨーロッパから入国した人がコロナ感染をしていたというケースが立て続けに起きていたので、空港閉鎖が当日発表とはあり得ないでしょとは思いましたが、この決定はとても有難かったです。


3月26日 (前日発表)
ギニア全土へ非常事態宣言の発令
・27日0時より,30日間(更新の可能性あり)陸路の国境を封鎖し,商用トラック以外の出入国は不可とする。
・コナクリ市交通機関の乗員数の制限・運転手の他,乗客は車一台につき3人,バイクは1人,ミニバスは7ー10人までを上限。
・全ての教育機関を14日間(更新の可能性あり)休校とする。
・バー,競技場,劇場,映画館などの娯楽施設を14日間(更新の可能性あり)閉鎖する。
・市場,レストラン,銀行において衛生対策を実施(手洗いや2メートルの距離確保)する。
・全ての会合は最大20名を上限とする。
・すべての国際会議を延期する。また,スポーツ大会や文化イベントを禁止する。
・50名以上感染者がいる国への重要ではない旅行を延期する。
・宗教施設(モスク,教会)を14日間(更新の可能性あり)閉鎖,宗教上の行事を禁止する。
・規則違反者は追跡の対象となる。


この非常事態宣言が出た日に、選挙関係の暴動回避の為に買いだめしていた食料のストックがなくなったので、初めてマスクを付けて出かけました。
その頃他の国ではアジア人に対する差別が起きているのをネットでよくみかけていたので、別の意味でマスクをつけて外出するのが少し怖かったのですが、出かけてみたら、驚いたことに道路脇でマスクを売る人が沢山いたのと、マルシェやスーパーマケーケットでもかなりの人がマスクをつけていたのでとても安心したのと同時に、コロナが現実味を増してその恐怖を感じるようになってきました。
フランスのニュース番組では、この頃フランスではスーパーマーケットでパスタやトイレットペーパーが品切れになっているというのを見ましたが、この日に買い物に行ったスーパーでもいつもは棚にしっかり詰まって陳列されているパスタやスパゲッティソース、トイレットペーパーが品薄になっていたので、ヨーロッパから来てギニア駐在をしているお客さんが多いスーパーだから同じことが起きるのかしら?と思いました。

スーパーのトイレットペーパーのコーナー(右)、いつもなら棚にキツキツに並べてあります

3月30日 
新たな措置として,大統領令により措置が追加
・21時から翌5時までの夜間における外出の禁止
・首都コナクリから内陸部への移動の禁止


私たちは非常事態宣言が出てからは自宅待機を続けていましたが、この頃外の様子がガラッと変わりました。
外国人や裕福層のギニア人がいくようなお店、銀行などの前には消毒液入りのバケツが設置され、熱の測定器を持ったガードマンが立っていること、消毒液のバケツがいたるところで販売されている、それはまさしくエボラの時と同じ光景でした。

路上販売されている手の消毒液用バケツ(右下)
マスクをしたバイクタクシーの運転手さん(右)
小さな商店の入り口に置かれた手の消毒水入りバケツ

4月9日 
既に発出されているギニア全土へ非常事態宣言を21日間延長

食料の買い出しの為に外出した際に仕入先の布屋に行くと、ほんとなら今はラマダン前で結婚式がひっきりなしに行われる時期で(ラマダン中は結婚式ができないのでラマダン前は結婚式ラッシュとなります)結婚式の祭りに行く為の服を仕立てる布が沢山売れるはずなのに、非常事態宣言で祭りが禁止されたから布も全然売れないと布屋のマダムが嘆いていました。
路上でマスクを売っている人が見当たらず、薬局でもマスクが売り切れになっていましたが、車で通りがかった仕立て屋のアトリエの扉に、そこの職人さんがハギレで作ったアフリカ布のカラフルなマスクが販売用にぶら下がっていました。
この頃には、利用しているスーパーでは、前のようにパスタその他の品が不足してる感じは見られませんでした。
最近はアメリカやフランス人の為に国外退去用の特別チャーター機が来ていたようですし、そういうお店に来る外国人たちは既にギニアからいなくなった為、買いだめをしに来るお客さんもいないし、今となっては品切れになる事もないのかもしれません。

非常事態宣言が出た後はこうして綺麗に着飾って行くお祭りも禁止となりました

4月13日
4月18日からマスク着用か布で口を覆う事の義務化 
違反者には罰金30.000ギニアフランもしくは通行禁止

昨日いきなりお達しが出たのがこのマスク着用の義務化です。
これは本当に嬉しかったです。
というのも、最近買い出しに出かけた時に、家から完全防備で出た私と、外にいる人たちとの意識が全く違うことに気がついたからです。
マスクをしているのは本当に1部だけの人で、人と人との間隔を2メートルは離そうという意識も全然なくて、みんな普段通り密!に人と接していて、見ているこちらがハラハラしてしまう感じで、出先で知り合いに会ってしまったらもう最後、マスク無しでめちゃくちゃ大きな声で喋りながら近づいてきて握手しようとするしこれは恐怖でしかありません。
そんな時はすかさず、ストップーーー!!と一歩引いて優しく「2M Distance Sociale!」と社会的距離をお願いしています。
挨拶をしっかりすることが大切とされている、人と人とがぴったりくっついて生活しているようなここギニアで、人と距離を置くということがどれほど大変なことか、実感しています。

こちら私がギニアで初めて買ったマスク 10.000ギニアフラン
この時は価格約110円、その後価格が2倍になっていました。
ギニアの一般家庭の収入を考えたらとても高価です。

これがコロナが出てからの1ヶ月の経過です。
次回は、この非常事態令が出た後の問題、政府から提示された国民の為のサポート政策や、そんな中での当社の事業の状況などお伝えしたいと思います。

(こちらの記事では在ギニア日本大使館から頂いた情報の転載もさせて頂きました)

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事 

Inuwali Africa イヌワリアフリカ HP  
Inuwali Africa イヌワリアフリカ ネットショップ
イヌワリアフリカのギニアツアー専用 HP
NPO法人一期JAM  https://www.ichigojam.org