【ギニアでの事業紹介②】地元の太鼓職人たちとのジャンベ製作販売

太鼓職人の若者たち
ギニア発祥の太鼓・ジャンベ
こんにちは。ギニア、コナクリからInuwali Africa イヌワリアフリカのバー由美子です。
前回は、ギニア発のフェアトレードブランド【Inuwali Africa イヌワリアフリカ】のアパレルに関してご紹介させて頂きました。今回は、私たちが地元の腕の良い太鼓職人たちと共に製作販売し続けている、ギニア発祥の太鼓ジャンベについて書かせて頂きます。
ギニアのジャンベに魅せらた事がきっかけでギニア移住にまで繋がった私ですが、私のようにギニアのジャンベの虜になってしまった外国人は今や世界中にいて、そんな人たちの為にギニアから世界中にジャンベが輸出されているんです。
Inuwali Africa イヌワリアフリカも、この世界中の人々に愛されているギニアのジャンベを、地元の腕の良い太鼓職人さんたちと力を合わせ製作し、海外からのオーダーメイド発注、ネットショップでの販売、業者様への卸売りとして海外に輸出しています。
ジャンベ以外にも、私たちが開発した良い音が出るように特別な処理をしたジャンベ用ヤギ皮も大変好評で業者様への卸販売も数多くさせて頂いております。
イヌワリアフリカ ネットショップ ジャンベ用ヤギ皮 & 牛皮
まずはジャンベって何?
ジャンベは、ギニアをはじめ、マリ、コートジボワール、ブルキナファソなどの西アフリカに伝わる太鼓で、昔から神聖な儀礼などで演奏されて来たそうですが、現在でも畑を耕す時や魚漁の時の応援団的な役割、結婚式、命名式などのさまざまな祭りや儀式、大切な来賓が訪れた時のお迎えなど人々の生活に欠かせない楽器です。
特にギニアはジャンベ発祥の地とも言われており、ギニア独立後には、優れた伝統音楽家を村の果てま で探しに行き、さらに優秀な音楽家に育て上げるという国策が取られ、その頃には国立の舞踊団も作られギニアの伝統音楽の力を海外との国交に利用したそうです。現在では、各地域に私設の舞踊団が結成され、若者たちの伝統楽器やダンスの育成の場となっています。

ギニア国立舞踊団 【Les Ballets Africains】

伝統音楽学校の子どもたちと先生
そのくらいジャンベはギニアが世界に誇れる大切な伝統文化の一つで、今でもジャンベが人々の暮らしに根付いています。
私の暮らす首都コナクリでは、週末になると結婚式や子どもの誕生の祭りで太鼓を鳴らす音が街のあちこちで聞こえてきたり、元旦や大きなお祝いの日にはミュージシャンが太鼓を鳴らしながら街を練り歩いたりするのが見えるんですよ。

結婚式にて
地元の太鼓職人たちと共に全て手作りで
私たちが扱っているジャンベは、ギニアのパーカッショニストが使用しているものと同じプロフェッショナル用の本格的なものです。ギニアの優れた太鼓職人の中でも信頼できる腕を持つ選りすぐりの職人さんたちと共に、最も良い音の出る一生使うことが出来るジャンベを製作しています。

ジャンベは一本の丸太をくり抜いて作られます
一本の木の丸太を完全手作業でくり抜き(森でその木を切るときも電動ノコギリは使いません)ジャンベの形になるまで全ての工程を電気工具は使わず手で行います。

器用に彫刻を入れていきます

太陽に干したヤギの皮

ヤギの皮をジャンベに張ります

完成
将来は工房とお店を兼ねたアンテナショップを!
いかがですか?途中経過をかなり省略したので、本当は森に木を切りに行くとことから出来上がりまで全ての工程にはもっともっと多くの細かい作業が隠されているんですよ。
こんな風に私たちが一つづつ丁寧に作ったジャンベが外国に旅立ち、誰かのハッピーの一部分となるのだと思うと本当にワクワクしてきます。ジャンベは国籍、性別、年齢など関係なく誰でも仲良くなれるツールなので多くの人にその魅力を知ってもらいより楽しい時を過ごしてもらいたいと思います。
現在はイヌワリアフリカとしての太鼓工房を持たずに製作を行っていますが、いずれはコナクリにイヌワリアフリカの太鼓工房とお店を兼ねたアンテナショップを持ちたいという目標をもっております。
アパレル商品と同じように、定期的な生産をし、定期的な収入を見込めるようにして一緒に働くパートナーたちと一緒に前進できますように!
今回もまた長くなってしまいましたが、最期までお読み下さりどうもありがとうございます。
次回は私たちのギニアツアーの事業についてご紹介させていただく予定でおります。宜しくお願い致します。
バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
Inuwali Africa イヌワリアフリカ HP
Inuwali Africa イヌワリアフリカ ネットショップ
イヌワリアフリカのギニアツアー